今から始める水泳講座~背泳ぎ編~
今回は「今から始める」シリーズ水泳編第2回です。
この水泳編ではまず最初の一歩として25m完泳を目指していきます。
この回では背泳ぎでの25m完泳を目指します。
この記事のターゲット
・とりあえず25m泳げるようになりたい…!という人
注意
水泳は非常に楽しく、健康的なスポーツですが、場合によっては死亡しかねない、
危険なスポーツであるという一面もあります。
その危険性、注意すべき点をしっかりと認知したうえで、楽しみましょう。
また、当ページに掲載された内容によって生じた損害等の一切の責任を負いかねますので、ご了承ください。
1.なんでまず背泳ぎなの?
水泳を始めるにあたって最初にする泳法は人によっておすすめが分かれますが、私のお勧めは背泳ぎです。
というのも、クロールは息継ぎという関門がありますし、平泳ぎは比較的楽に泳げますがフォームがほかの泳法との差が大きく移行の際にあまり平泳ぎの技術を応用して、というわけにはいかないから、という理由からです。
その点背泳ぎでは水泳の基本であるバタ足、手のストローク、腰をしっかり浮かせる、という要素が詰まっており他の泳法に応用が利く、という利点があります。
2.まずはビート板で
まずはビート板で水に浮く感覚とキックの感覚をつかみましょう。
学校の水泳の授業などで背泳ぎするとき沈んでいってしまう、という体験をしたことがあると思うのですが、これの原因は主に2つあり、1つはキックが弱く前に進めず沈んでしまうケースともう1つは肺が水圧に負けて呼吸がしずらくなり浮力不足でしずんでいってしまうケースです。
ビート板でのキックをしっかりしておけばこの2つは身についてくるのでまずはビート板でキックの練習をしっかりしておきましょう。
下にキックのコツを列挙しておきます。
・膝を極力曲げない
・体の軸をぶらさない
・揺れるのはへそから下だけ
・極力ビート板に体重をかけない
ビート板は腕を支えてもらうだけ、くらいの感覚で行けるといいですね。
後々はビート板なしでやるわけですから、ここでビート板にできるだけ頼った泳ぎ方をしないように気を付けましょう。
3.背泳ぎ
そして肝心の背泳ぎについてですが、まず誰もいないコースで泳ぐことが望ましいです。
というのも慣れてくるまでは大方コース内でジグザグに泳ぎがちになるからです。まっすぐ泳げないうちは接触を防ぐため誰もいないコースで泳ぐことをお勧めします。
そして泳ぎ方についてですが、いきなり手を付けるのではなく、腕はけのびの状態のままあおむけでキックできるようにしましょう。
この姿勢ができないまま手を動かしても沈むだけなのでしっかりキックを打って沈まないようになるまではこの姿勢で練習をします。
そしてけのびの姿勢ですが、直立した姿勢から腕をまっすぐ上にあげて、
手のひらを重ねます。そして肘を頭の後ろ側に持ってきて肘を伸ばします。この時、猫背にならないよう少し胸を張ってやります。
これが正しいけのびの姿勢になります。手の平は下になる方の親指を上になる方の手のひらの小指側に引っ掛ける程度でOKです。
複数人で練習に行っている場合は手を引いてもらうと泳ぎやすいです。
この時猫背になってしまうと水の抵抗を受けて結局泳ぎにくくなってしまうので胸を張るよう意識しましょう。
4.Let’sコンビ
けのびキックができるようになったらつぎは手を付けていきます。
これを練習メニューのなかでコンビ、と言ったりします。(コンビネーションの略?)
下にコンビをしていく際のコツを挙げておきます。
・手を動かすのはスタートの勢いが緩くなってから
・スタートと同時に手を掻かない
・はじめのうちは水中で手を蛇行させずまっすぐ掻く
・できるだけ手はのばして着水させる
・手は最後伸ばせるところまで伸ばして限界まで描き切る
・猫背にならない(沈む)
・呼吸を意識してしっかりする。
・手のひらを掻きたい方に向けておわん型にして水をしっかりつかむ
特に呼吸はしっかり吸わないと浮力不足で沈んでいくので意識してしていきましょう。
5.え、できないんだけどって方に
トラブルシューティング的な感じでできない例と対処法を列挙しておきます。
Q.どうやっても体が沈んでいってしまう
A.キックが弱いか、腰が曲がってしまっていると思われます。
けのびの段階で沈んでしまうのであればアザラシのようにビート板を抱えてキックだけ打ってみると浮きながらキックを打つ感覚をつかめると思います。
Q.いわれた通りにやったらキックがきつい
A.きつくなった、ということはしっかりと水を蹴れている、ということです。太もも当たりからつらくなってきていたらおそらく正しいキックができています。
Q.水を吸ってむせてしまって泳げない
A.鼻で呼吸しているなら口で呼吸するようにしましょう。
また、けのびキックの際は頭を腕の上においてやることで位置が高くなり呼吸しやすくなります。
5.第二回は以上です。
お疲れさまでした。水泳はまじめにやっても1回や2回の練習でできることは稀ですので気長にこつこつと練習を積んでいきましょう。
また、しっかりと泳ぎ終わった後にストレッチをしておくと筋肉痛がましになりますのでしっかりとしておきましょう。
次回は「今から始める水泳~クロール編~」を予定しています。お楽しみに!